6月より、Raspberry Pi Zero 2 W(以下、新機種)の技適版が日本でも販売されるようになりました。現在までに、2度ほど入荷案内がありましたが、30分以内に完売状態です。
サイネージ機の換装用に
当社のサイネージには、Raspberry Pi Zero WHを(以下、旧機種)使っています。しかしながら、プロセッサ性能が低く、動作が緩慢で、サイネージ程度ならなんとかつかえますが、その他のIoT用途だと、使う気がしない代物です。
新機種は、CPU性能が4倍ほど上がっており、ピン配置も同じで、旧機種からの換装を考えていましたが、もう少し先になりそうです。
Raspberry Piは、IoT機として理想的なのか?
IoTの教材としても、よく使われるRaspberry Piですが、IoT機向きかというとそういうわけではないと思っています。私の勝手な評価は下記のような感じです。
なぜRaspberry Piが、IoT教材として使われるのか?
GPIOという入出力端子がついています これはIoTには必須の端子で、パソコンにはありません(後付けできなくはないですが、非常に面倒です)。ESP32にもあります。
モニター、キーボードが繋げられパソコンと機能は同等 安価で、初心者にもとっつきやすい。逆にESP32は、初心者は、まったく歯が立たちません。
単体で機能します パソコンと同等なため、モニター、キーボードをつなげれば、すぐ使えます。ESP32は、簡単な動作をさせるだけでも、相当な知識と周辺機材が必要になります。
それでも、当社がESP32をIoTで使う理由とは?
それは利用者にとって使い勝手の良い機器がつくることができるからです。
装置を小型化できます 小型化のメリットは大きく、設置の方法や場所で悩まなくてすみます。また、交換等も容易です。
省電力です Raspberry Piの新機種の電力は、旧機種の2倍だそうです。電力消費が多いということは、発熱するということです。したがって、場合によっては、ファンなどで冷却する必要がでてきます。ESP32は省電力のため、ファン冷却は必要ありません。
安定運用させやすいです ESP32にはOSがありません(正解には使えない)。このためOSに起因する問題も、発生しません。それはハッキングの対象にもなりにくいということです。
Commentaires