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IoT電力メーターを作る[その7](IoT機のインターフェイス)

前回は、現場での調整について記事でしたが、キーボードもないIoTデバイスにどうやって値を設定するのか、疑問に思われた方もみえるのでないでしょうか?


今回は制作過程レビューとはすこし離れますが、IoT機のインターフェイスについて書きたいと思います。


IoT機の入出力

IoTデバイスにはパソコンのような画面もキーボードありませんが、ネットワークに接続できるという強力な武器があります。このネットワークを介して通信を行えば、別なPCからコントロールすることが可能になります。


内蔵Webサーバー機能

今回使用したM5StickCは、Webサーバーを組み込むことができます。調整値の画面を見てみましょう。


PCやスマホで、電力メーターのIPアドレスを開くと上記のようなフォームが表示されます。ここで入力し保存ボタンを押すだけです。(この機器では、力率を調整値として使っています。本来の意味は違います)


参考にしている”節電モニター”では、受信機の裏蓋を空け、マニュアルを見ながらボタンを何回も押さないと設定できません。IoT機というと、難しそうなイメージがありますが、家電品より使いやすい面もあるのです。


以上のようにIoT機に画面やキーボードが無くても、なんの支障にもならないことがお分かりいただけたでしょうか?


ここまで、スタンドアロンとしての電力モニターは完成です。次回は、IoT機の本分であるクラウドとの連携について紹介します。

 

”節電モニター”の問題点

いろいろ試しているうちに、参考にしている”節電モニター”の問題点がいくつかわかってきました。

  • 送信機は、現在の電力値だけを送信している 積算電力値は、受信機側だけが持っている。

  • 通信が時々途切れる その間、積算電力値がカウントされなくなる。後から、通信障害があったかは分からない。

  • 金額、電力量の表示切り替えがめんどう 裏蓋を開けないと切り替え出来ない

この積算電力値が信用できないという問題は、今回の用途としては致命的なため、運用は、このIoT電力モニターで行うことにしました。IoT電力モニターは、積算値を本機(送信機側)で持っているため、受信側がどうであれカウント値は保持されます。


本機を再起動すると消えてしまいますが※、その時はサーバー側の最終記録値(毎分記録)をダウンロードする仕様にしましたので、積算電力値はほぼ担保できるはずです。


※値を不揮発性メモリに書き込めばいいように思われるかもしれませんが、この手の記録媒体は、読み書き回数が無限ではないので、頻繁な書き込みには使いづらいのです。



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