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IoT電力メーターを作る[その10](まとめと展開)

更新日:2023年4月26日

前回までで、IoT電力メーターシステムは完成しました。今回は、そのまとめと展開についてです。


今回は、ざっくりですがIoT機器の開発経過を記事にしてみました。技術的中心の面白みのない内容だったと思いますが、この程度のサービスなら、比較的に容易に作ることができる世の中になったことがお分かりいただけたのではないかと思います。


今後の展開

前回までで完成したシステムは、当初、構想していた内容です。このシステムの応用や展開を考えてみましょう。

  • 指定電力量をオーバーしたら警告する

  • 前日より電力量がオーバーしそうならで警告する

このあたりはリアルタイムの値が取得できているので、サーバー側でプログラミムを追加すればトリガは得られます。では、警告方法はどうすれいいでしょうか?


警告方法

警告は画面表示だけなら簡単ですが、画面をずっと眺めているわけではないので、あまり実用的とはいえません。そうなると積層表示灯や音声警告、メール、SNS(LINE、Slack)等が考えられます。


結論から言えば、これらすべての方法で警告が可能です。積層表示灯などは、ハードウェアが必要なので、簡単とはいえませんが、Node-REDを使うと下記のようなプログラミムで簡単につくれてしまいます。


上記はイメージ図です。Castは、Googleスピーカーを示し、日本語の文章を送信するだけで、簡単に発声してくれます。表示灯は後記を参照してください。


IoT積層表示灯

このIoT機器は、サーバーからの通知で、任意のランプとブザー鳴らすことができます。この機器は直接積層表示灯を制御しておりPLCは不要です。


他システムへの展開

従来のシステムだと警告方法まで、最初から仕様に入れる必要があります。IoTの場合、サーバー側に出力プログラミングするだけで、警告仕様が追加できます。


驚くべきことに、これらのデータ(通知)を全く別のシステム(例えば他社のIoTシステム)で活用してもらうこともできます。

上記はこのシステムの5秒ごとのリアルタイム電力値を、他のブローカー・サーバーへも再通知する設定です。この通知をどう活用するかは、受け取った側が自由考えればよいことです。


あとがき

いかがでしたでしょうか?。IoTは機器同士のSNSのようなものです。警告システムは、その機器グループに、人間も参加させた仕組みと捉えたほうがわかりやすいかもしれません。


IoTの基本的な構築の仕組みは”疎結合”という、機器同士がゆるく繋がっているシステムです。このしくみにより、継続的にシステムをアップグレードしていくことが可能になります。

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